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2025/09/18

桧材の枠加工

こんにちは。
本日は、進行中の店舗内装工事で取り付ける、木製建具枠の加工の様子を紹介します。枠材には桧が指定されています。仕上げは無塗装という仕様なので、待ってましたの手鉋仕上げとさせて頂きました。工場には動力の超仕上げ鉋盤という優秀な機械があるのですが、余裕のあるときはなるべく手で鉋をかけたいというのが私のスタンスです。鉋の調子がでるまで少し時間がかかりましたが、汗だくになりながらも、なんとか合格ラインにのせることができました。仕上がった枠材は、薄いピンク色にさらりとした手触りで、静かに光を放っています。
今回の現場では無垢の化粧物はこの枠材のみ、他の仕上げは建材を素地で使用していくので、どのように調和していくか、あるいは対比となるのか、個人的に楽しみな部分になります。

桧材の枠加工2
桧材の枠加工2
桧材の枠加工3
桧材の枠加工4

2025/09/14

ナイスグロサリー新装工事

静岡市で店舗内装工事が始まりました。
このお店はグロサリーといって、加工食品やパン、惣菜などの製造、販売に加え、オーナーのセレクトにより、各地の優れた食品や飲料を取り扱うお店です。
設計デザインを手掛けるのは町秋人建築設計事務所です。
今回町さんが特にフォーカスしている所は商品の陳列棚のようです。
正直始めはピンと来なかったものでしたが、お客様が商品を見定める所には必ず棚がある。その些細な一時を、少し特別なものにしたいのではないか。そんな事を感じました。
ですので、これからどんな棚の納まりになるのかとても楽しみです。
現場では、電気、水道、ガスなどの設備業者さんにより配線、配管が完了しています。
ここから先は造作工事が進んでいきます。

ナイスグロサリー新装工事2
ナイスグロサリー新装工事2
ナイスグロサリー新装工事3
ナイスグロサリー新装工事4

2025/07/05

神棚

こんにちは。7月に入り東海地方の梅雨も明けましたね。今年は梅雨が無かったかのようですね。湿度が高く、蒸し暑さがこたえますが、もうじき聞こえてくる蝉の声を楽しにしています。
さて、今回は神棚についてお話ししたいと思います。あくまで個人的な内容なことをご了承ください。
住宅の仕事をしていると、施主から神棚についての要望があります。その際よくある相談が、設置する場所についてです。私の考えは、方位や場所にこだわりすぎるのではなく、家族がよく目にする場所や家族が集まる所がいいのではと思っています。生活動線と極端に離れた場所では、神様に対する意識も遠くなりそうですし、お水や榊(さかき)の取り替えなどにも億劫になってしまう事もあるかもしれません。やはり日々の生活に溶け込み、自然と習慣になることが、暮らしも美しく豊かになると考えています。
そして、神棚の素材ですが、おすすめは桧です。神話に登場する三貴神の一柱、須佐之男命が生み出したとされる桧や杉があります。その時に、桧は立派な建物を作るときに使え、という言い伝えがあるからです。ですので、神様の拠り所となる神棚には桧が適しているのではと思っています。お祀りする神様は、自宅の近くにある神社の氏神さまや、お好きな神様でよいのではないでしょうか。神棚を構え、神様を意識した生活というのはとても素敵だと思います。
最後に、今回のお話しはあくまで私個人の考えであります。正統な作法などしっかり取り組みたい方は、ちゃんとリサーチすることをおすすめします。

神棚2
神棚2
神棚3
神棚4

2025/06/18

蔵リノベーション 完了

こんにちは。
梅雨だというのに暑い日が続いていますね。皆様熱中症などにお気をつけてお過ごしください。さて、春から着手した蔵のリノベーションも漸く完了を迎えました。雨漏りや虫害によりいたみのはげしい部分は下地をやり替え、補強を施しました。開口部は既存の建具をリペアしつつ、開閉可能な窓を追加しています。以前はこもりがちだった空気を自然に換気できるようにし、湿気から建物を守るよう配慮しました。
これまでは物を保管するためだった蔵ですが、これからは人と作品が集まる場所になります。
この貴重な建物を残し、新たな息吹を宿すことを決断した施主には脱帽 です。私もこの建物を直すことができて嬉しく思います。150年前の大工も、壊されずにまだまだ使われていく事を知ったら嬉しいのではないでしょうか。
ここから先は、バトンを受け取った構木築志がこの建物をしっかりと見守っていきます。

蔵リノベーション 完了2
蔵リノベーション 完了2
蔵リノベーション 完了3
蔵リノベーション 完了4

2025/06/14

福井旅行

こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか?先月のゴールデンウィークに家族で福井県にある曹洞宗の総本山、永平寺を見学させて頂きました。私はモノをつくる職業柄、日本人の性質やアイデンティティなどに思いを巡らせる事が時折あります。縄文の一万年続いた平和な日々や今も神話で紡がれる神道のロマン、仏教が教える哲学など、考えるとワクワクしてしまいます。
思うことは、私達の心の源泉は遥か彼方から今も繋がっている。そんな気がしてなりません。ですから、時代が変わっても変わらない価値や、美的なものを少し立ち止まって探すのです。今回の旅は騒がしい日常から離れ、自然の静けさのなで落ち着いて心を見つめたい。そんな目的でした。(妻には内緒)しかし、遊び盛りの子供達との旅はやはりワイワイガヤガヤ、思いを馳せる余地など一切なかった。笑
ですが、家族一丸となる大冒険は、沢山の幸福を感じることができた良い旅となりました。これを新たな糧とし、お客さまのため、社会のため、いっそう精進してまいりたいと思います。引き続き、構木築志を宜しくお願い致します。

福井旅行2
福井旅行2
福井旅行3
福井旅行4